魔法発動

 

私は魔法をかけられている。

 

本気で術をかけた、とご本人が言っているので間違いないだろう。

 

 

 

 

その魔法が7年経った今も有効で、

もしかしたら死んでも解けないかもしれないと思う出来事があった。

 

 

 

本業である占いの依頼が完了したのは、結局2/7だった。

予定より2ヶ月も伸びたのは依頼数の増加だけじゃないことはわかってる。

 

それよりも。

完了したその日の深夜、Amazonのオススメに出てきたのが

かつての師匠の著書だった。

 

かつての師匠であり、私にとっては永遠の師匠だと勝手に想っている方。

 

内容を知って驚く。なぜなら、

正式な手続きを踏んで許可を得た者だけが触れることのできる文書群が

出版されていたから。

 

私は門前の小僧であり、正式な手続きを踏んでいないので、

一生目にすることはなかろうと思っていたのに・・・・。

 

 

 

ここで3つのことが思い当たる。

 

まず一つ。仕事が終わったそのタイミングで現れたこと。

Amazonなんて何度も開いているのに、そのタイミングで現れる?

出版されてから1ヶ月以上経ってるのに。

 

二つ目。前日私はビジョンを視ていた。

その師匠の元で偉大に成長して、今や達人たちを導く立場にある姉弟子に

自分が径に戻ること、正式な手続きを踏んだことを報告しているビジョン。

まさかそんなわけないだろ、とその時は思っていた。

 

三つ目。今わたしは全く別の方向の学びを検討している。

それは4月から開始されることになるのだが、

師匠の出版された本を元に再び径を歩むのであれば

春分からスタートするのが好ましい。つまり、時期がかぶる。

どちらか一方しか選べないだろう・・・両方はちょっと無理だ。

 

 

 

 

ビジョンで報告していた姉弟子とは別の姉弟子が、

私に魔法をかけた張本人。

何があってもかならず径に戻ってくるように、と。

 

ほとんど呪いなんじゃなかろうか。。。イヤじゃないが←

 

しかし私が径を外れる際の決意は並大抵のものではなかった。

どんなに引かれたところで、そう簡単には戻れない。

 

戻りたくもない。

戻りたくもないけれど戻りたくて仕方ない。

 

けれど、正式な手続きは踏みたくないと、やはり思っている。

そこは今も変わらない。

 

なぜなら、人生のすべてを径に捧げることになるからだ。

それがイヤなのだと自覚しているから、戻らないんだ。

 

それなのに。

 

 

 

 

さあ、どうするのか。

まだ時間はある。

よく考えろ自分。

 

 

 

 

径を離れた時は、修行している場合じゃなかった。

あれからもう3年以上経って、状況も変わり、私も変わった。

 

そういえば・・・。

 

径を離れるきっかけになったのは家系からの要請だった。

先月も稲荷社を通じて家系からの要請があったばかりだ。

なんなんだこれ。

 

 

 

 

どっちみち、正式手続きは無理だろう。

いろいろ条件があるが、決定的に一つ従えないルールがあるから

その1点において無理なのだ。

 

それに、エグレゴレの庇護下におかれることを喜べない。

どうしても、イヤなんだ。

安全であることがどんなに大切か、身をもって知っているけれど

安全だと体験できないことがあることも知っている。

 

じゃあ、一人でやるしかないよね?

 

・・・・・

 

その決意は、簡単にはできない。

 

思い立ったが吉日、考える前にまず行動、の私でも、できない。

 

それほどに薔薇の径は険しく、輝かしい。