殺意

殺意とは

 

激情ではない

 

怒りや憤りでもない

 

「滅する」という静かな決意

 

決意という強い意志すらないかもしれない

 

 

 

 

さて

 

私が自分の奥底に沈めていた殺意に気づいたのは

 

かれこれ3年以上前のことだけれど

 

ここにきてまたしても蠢いている

 

 

 

この暴れる火炎をどうしたものか

 

 

 

「二度と過ちを犯さぬよう・・・・」

 

 

 

じゃあ、今のこの人生は

 

いつ何時暴走するかわからない火炎を

 

意志によって抑え込むためにあるのか?

 

冗談じゃないや。。。。

 

 

 

 

体の内外で回転し上昇と下降を繰り返すエネルギー

 

無秩序の暴れまわる火炎のような滅ぼす意志

 

いったい何をやっているんだろう

 

抑え込んでおくのは疲れる とても疲れる

 

 

 

涼しい顔してその実激しく消耗しているから

 

一日の大半を眠って過ごす

 

意識を失って眠るのはイヤなものだ

 

けれど意識が保てない

 

うっかりすると動いている最中でも気絶してしまう

 

危なくて仕方ない

 

 

 

 

二度とあんなことはするまい、と

 

記憶が噴き出したときに固く誓ったのが嘘みたいに

 

今は

 

殺意を

 

解放しようとしている

 

そして 意志が決まれば容易いことを 知っている

 

 

 

これ以上はやめておこう

 

今 殺意を放つことは

 

記憶たちへの裏切りになるから やらない

 

道徳とか倫理とか 尊厳とか

 

そんなものはブレーキにはならない

 

なろうはずがない

 

 

 

 

今私をとめられるのは私だけだ

 

私の記憶たちだけだ

 

 

 

 

自分のために、生きろ